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クライアントはスピンオフに強い関心を示していました。うまくいけば大きな利益を手にすることができるので、関心を示すのも当然といえば当然です。既にスピンオフの事例はいくつかあるようですが、株式公開(IPO)や合併・買収(MA)といった出口戦略(Exit Strategy)まで辿り着いている案件は極めて限られているようです。フィンランドの株式市場時価総額(1800億ドル)は日本のわずか20分の1、アメリカの90分の1であり、ノキアへの売却というオプション以外に国内に出口戦略の検討余地はそう残されていないのが現実です。従って、グローバルな事業展開が必須となってくるわけです。とりわけ、サンフランシスコ・ベイエリアのベンチャーキャピタルから資金を調達しようと思えば、事業の初期段階から海外市場を念頭に置く必要があります。

クライアントはオープンソースにも強い興味を抱いていました。オープンソースをビジネスモデルとして成功させている事例としては、Linuxのディストリビューターであるナスダック公開企業RedHatがまず思い浮かぶところですが、A社の参考となる事例ではありませんでしたので、Dual Licensing(オープンソースと商用ライセンスの二本立て)をビジネスの核とし、そこにコンサルティングやメンテナンスサービスを付加するビジネスモデル提案することにしました。顧客基盤を順調に拡大させているノルウェーのTrolltech20062月にオラクルに買収されたUC Berkeley発のSleepyCatが採用しているビジネスモデルです。

 

プロジェクトの概要 2

今回のプロジェクトではソフトウェア知的財産の商業化に関する大きな・#32117;・#12434;描くほかに4つ具体的な事例の評価も依頼されたのですが、そのうちの一つ、モバイル絡みの案件が非常に魅力的でした。守秘義務契約上、中身を述べることはできませんが、確実にニーズはありますし、グローバルに展開できる事業です。まだ試作品もできてない段階ですが、プレスリリース後各方面から問い合わせが来ているようで、日本の大手企業からも連絡があったということです。今すぐにでもビジネスプランを書きたいような案件でした。そこで、インタビューの際に「もしスピンオフすることになったら、どういうかたちで関わっていきたいですか?」と質問したところ、「我々のチームはみんな研究開発志向なので、新しい会社を興してでっかいのを狙おうって発想は正直ないねえ」との返答です。もともとA社は営利目的ではないため仕方がないといえば仕方がないのですが、研究開発志向の強い組織において、・#37329;儲け・#12398;センスを浸透させていくのがいかに大変かを再認識した次第です。

 

ファイナルプレゼンテーション

68日に行われたファイナルプレゼンテーションは45分+15分の質疑応答という構成でした。プレゼンテーションはチームメイト4人で均等に割り振ることにしました。まず米国人女性のJulianaが外部環境を説明し、次に米国人女性のKarenが組織内部に関する考察を述べました。次いで、私がソフトウェアIPR商業化のストラテジーとフィンランド及び米国での資金調達環境について説明し、最後にインド人のSanchitが、我々が作成した評価項目一覧表に基づいて個別の4案件への提案を行いました。

1月のプロジェクト開始当初は、ちゃんと・#12363;たち・#12395;できるのか心配だったりもしましたが、クライアントの反応が良く一安心しました。プレゼンテーションの最後にはこの3週間一緒に働いてきたHeikkinen氏からプレゼントを頂くというサプライズ的な演出もあり、非常に感慨深い一日となりました。

 

 

 

 

 
 
 
 

 

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2008 Japanese Students, UC Berkeley, Haas School of Business
 

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